もり ゆうすけ
森 佑輔
薬剤師
岡山大学 薬学部
- なぜ、調剤薬局の薬剤師になろうと思ったのですか?
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幼いころから喘息の持病があり、漠然と医療関係に進みたいと考えていました。薬で治療に貢献することを志し、最初の就職は研究職に決めました。研究結果が出るまでに時間がかかることはわかっているつもりでしたが、医療現場に対する貢献感が持てずにいました。日に日に、実際の医療現場で直接患者様に接することへの思いが強くなっていったのを覚えています。友人の薬剤師から、調剤薬局での薬剤師の役割を聞き、患者様と接する機会が多く、医療に対する貢献度も高いことを知り転職を決めました。
- サンヨー薬局に就職してみた感想は?
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みんな忙しそうだというのが第一印象でした。研究職では、自分ペースで物事が進んでいきます。それに対して薬局は、効率よく対応するなど、スピードと正確性が優先です。例えば、様々なトラブルなどにも瞬時に対応しなくてはなりません。じっくり考えている余裕がないという点は慣れるまでに時間がかかりましたが、患者様への貢献や実際に感謝の言葉を頂いた時などは、研究職時代にはない充実感を味わっています。また、サンヨー薬局は「学習支援」が非常に充実していると感じています。私は薬剤師として同年代の方と遅れを取っている焦りがありました。学会参加や書籍などで積極的に支援頂き、知識拡充のため難易度の高い学会にも参加でき、とても感謝しております。
- 働いていて難しいと思うことはありますか?
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最初の3年ほどはスピード感、瞬時の判断力を求められることがとても難しかったです。優柔不断、マイペースな性格も関係していると思います。その後の3年ほどは投薬内容の充実感です。最初の3年は仕事を覚えることに必死で、処方内容が適切なのか十分に判断する余裕はありませんでした。業務に少し落ち着いてきたころに、患者様のことが少しずつ見えてくるようになりました。その頃から、患者様の一人一人の適切な医療が何かを考えられるようになり、仕事も楽しくなりました。
- 目指す薬剤師の姿を教えてください
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最終的には、がん疾患や緩和医療などの医療依存度の高い患者様にも貢献できるようになりたいと思っています。それと同時に、「処方依頼をされる薬剤師」になりたいと思います。医師は診断・治療のプロであるのに対し、薬剤師は薬のプロです。医師が診断した疾患に対し、患者様の状態を把握し薬は薬剤師が提案する。そのような役割ができるようになりたいと考えています。サンヨー薬局内では医師から薬の選択を求められる薬剤師も多くいるので、先輩方の力に追いつくことが今の目標です。
- これから薬剤師になる学生さんへメッセージをお願いします
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私は、働くならやりがいを持って仕事をしたいと考えていましたし、そんな現場で働きたいと考えていました。サンヨー薬局では薬剤師が在宅を訪問し看取りの支援をしていると伺い、衝撃的だったこと覚えています。そんな薬剤師が増えれば医療が大きく変わると、素人ながらに夢を持てました。私は在宅医療を目指し日々勉強中ですが、サンヨー薬局は他にも様々な形で活躍の場があります。学習やスキル向上に対する支援も充実しており、皆様が目指す薬剤師像になれると思います。